しごと紹介
1. 世代を問わないアットホーム・カフェ
「ニクメシあるの?」
ある日のランチタイム。席に着いた壮年の男性客が、スタッフに声をかける。ニクメシ…? 本当のメニューの名前は「黒田庄牛のビーフライス」だ。
店のおしゃれなたたずまいからは、ちょっと想像しにくいオーダーだが、誰もが気取ることなく自分の時間を過ごせるアットホームな雰囲気。それが、ボリジの魅力でもある。
「小さなお子様から、おじいちゃん、おばあちゃんまで、様々な年齢のお客様が集まってきてくださいます。いろいろな世代が交流される中から、ほっこりした空気が生まれる様子を見るのがとても楽しいんです」
そう話すのは、お店と同じくやわらかな雰囲気をまとったオーナー・青山加奈さん。
お母さんに抱かれていた赤ちゃんが、お店と一緒に年齢を重ね大きく成長してゆく姿を見るのが、たまらなくうれしいと話す。
2. 主役は、丁寧に育てられた多可の食材
お茶を飲む、食事をする、おしゃべりに集まる。そんな昔からある喫茶店の過ごし方だけではなく、店のつくりやインテリア、庭の花にいたるまで、建物やたたずまい、その中で過ごす時間ごとおしゃれに楽しむ「カフェ」という空間。
ボリジは、地元・多可郡周辺地域で、そんなカフェが広まるきっかけになった一軒だ。
オーナーの青山さんが、オープン当初から大切にしていることは、多可町の食材を主役にしたメニューづくり。
「お米や野菜だけではなく、紅茶、地鶏、たまご、りんごなど、多可町には素晴らしい食材がいっぱいあります。育てている人がわかる安心感って大切ですよね。できる限り地元や近隣地域の材料を、使わせていただくようにしています」
3. スタッフみんなの“まごころ”が生む、ボリジの魅力
アットホームな空間づくりと、地産地消の安心感。そんな青山さんの想いを共有しているスタッフは現在6名。
一人のお客としてボリジと出会い、ファンになり、ついにはスタッフになってしまったという人がその半数! 実はボリジのいちばんのファンは、スタッフたちだったりする。
しかし、一軒のカフェにスタッフが6名…。多くはないのだろうか?
「週に1日だけ出勤するスタッフもいるんです。主婦だったり、仕事を持っている人が休日に手伝ってくれていたり…。働ける人が、働ける時間に入ってくれています」
カフェの仕事は多岐に渡る。ホールでの接客をはじめ、厨房ではコーヒーや紅茶を淹れたり、調理、下ごしらえ、盛り付け、洗い物。店外・店内の清掃もあれば、紙ナプキンや砂糖の補充、POPや案内づくりなど、数え上げればきりがない。
「ボリジでは、スタッフそれぞれの役割分担がしっかりできています。スタッフ同士で仕事の相談や指導をしたり、できないことや苦手なことはお互いに補い合い、サポートし合って進めています」
そんな中でスタッフ全員が身につけ、まっとうしている仕事がある。
お客様を、温かくお迎えすることだ。
「初めて来店されたお客様にも、親しみを持っていただきたい。気持ち良くお店に入っていただきたいんです。お迎えする際のご挨拶はもちろん、ちょっとしたお声がけや、時には世間話も大切にしながら気持ちのいい時間をご用意する。ボリジが、いちばん大切にしている仕事です」
だから青山さんが一緒に働きたい人材は「まごころのこもった行動ができる人」。
一人一人のお客様に合わせた言葉がけや、一瞬一瞬、臨機応変な対応が求められる接客に、心を添わせることができる人を求めている。
4. もっとワクワク、もっとおいしく6年目へ
平成22年7月のオープンから、一つの節目を迎えたと語る青山さん。次に向かう目標は、オリジナル商品の開発・販売だ。
「気軽にお持ち帰りいただけるものや、いろいろなおいしいものをスタッフみんなでつくりたい」
温かいチームワークを携えて、ボリジは次のステージへ向かう。
経営者紹介
ボリジ オーナー 青山加奈
1. ボリジの原点、パンケーキとの出会い
大学2回生の時でした。
アルバイト先のハワイアンカフェで、初めて「パンケーキ」に出会ったんです。
「ホットケーキとは違う。これって何?」
とっても印象的で、すぐ大好きになりました。
カフェで働くことも、パンケーキを作ることも生まれて初めて。このアルバイトがきっかけで、いつか自分でカフェを持とうと決めたんです。自分の店で、パンケーキを出そうって。
実は4回生の時、美容室を経営している母の勧めで美容師の勉強もしていました。大学を卒業後、一度は美容室へ就職したんです。
でも結婚して家庭に入り、多可町に戻って育児をしながらお料理やお菓子づくりを続けているうちに「やっぱりカフェを持ちたい!」という思いが湧き上がってきて…。母を説得して地元で経験を積み、生まれ育ったこの多可町で夢だったカフェを始めました。
思い返せば、小さい頃からお菓子づくりが大好きでした。小学生の時、お友だちの家にあったオーブンがうらやましくて。うちにはオーブントースターしかなかったので、友だちと同じお菓子が焼けなかったんです。
その頃から、おいしいものをつくって、みんなに楽しい時間を過ごしてもらうことが、うれしくてしかたなかったですね。
ようやく念願のカフェがオープンできたのに、いちばんにお客様に食べていただきたいはずのパンケーキは、お出しできるまで5年もかかってしまいました。お店をオープンしたばかりの頃は、どうしてもパンケーキが焼けなかったんです。いちばん好きで、いちばん大切にしたいっていう思いが強過ぎたんだと思います。
ここにきて、ようやく気持ちに余裕が持てるようになり、自分の中のいろんな思いも整って、やっと食べていただけるようになりました。
私の夢の出発点。ボリジの原点。それがパンケーキなんです。決してパンケーキブームのメニューじゃありません(笑)。
ボリジといえばパンケーキと思っていただける看板メニューに、これから育ててゆきます。
2. 「ありがとう」の声から生まれるチームワーク
パンケーキと同じくらい、いえそれ以上に大切にしていること。それが、一緒に働いてくれるスタッフみんなへ「ありがとう」と声をかけること。みんながいてくれるから、みんなの力があればこそ、ボリジを毎日開けることができます。感謝の思いでいっぱいです。
「ありがとう」って大切な言葉ですよね。
お店に来られたお客様がお帰りになる時、「おいしかった」「また来るわ」「感じのいい店やな」と声をかけてくださいます。その中で「ありがとう」と言葉をかけてくださるお客様もいらっしゃって。お店をやっていて、本当によかったと思う瞬間です。
日々仕事をしていると、感謝の気持ちは家族にも、この緑豊かな多可町にもあふれてきます。好きなことを自由にさせてくれる主人に、一緒に子育てをしてくれる母や妹に…。家族のサポートのおかげです。
3. 愛おしいふるさと・多可町へ、感謝をこめて
都会への憧れが抑えられなかった学生時代。でも離れてみて初めて、私は多可町が好きだったんだと気付きました。空気も豊かな自然も、体で感じるものすべてが愛おしく思えます。
一人でも多くのお客様に、多可町へ足を運んでいただくきっかけになれるよう、おいしさと楽しさを皆様にお届けしてゆきます。
従業員紹介
ボリジ 長井香保里(ながいかほり)入社4年目 29歳
ボリジで働くまで、いろいろなアルバイトをしてきました。でも、いつも失敗ばかり。「難しい」「私にはできない」って、すぐ落ち込んで。仕事から逃げることばかり考えていました。
そんな私がボリジで働くようになってから、とても元気になれました。仕事への考え方が、すっかり変わったんです。本当に感謝しています。
きっかけは、ボリジが紹介されていた記事を読んだことでした。もともと、コーヒーや紅茶を楽しみにカフェを巡ったり、食べ歩くのが大好き。ボリジに来てみると、接客が丁寧で店の方がとてもやさしい! 冬だったのにお店の雰囲気がとても温かくて…。すっかりファンになりました。
通い始めて半年たった頃、アルバイトを募集されていることがわかり、「いくしかない!」と決心して面接をお願いしたんです。採用していただいた時はうれしかったですね。
最初は、相変わらず失敗続きの私でしたが「頑張ってくれて、ありがとう」とオーナーがかけてくれた言葉がうれしくて…。もっともっと頑張ろうと思ううち、少しずつできることも増えて、いつの間にかいろんなことに前向きに取り組めるようになっていました。
時には厳しく指導もしていただきますが、「私のことを見てくれている人がいる」と感じられて、本当に元気が出ます。
もともと人見知りが激しい私ですが、お客様にはできるだけ声をおかけするようにしています。笑顔って伝染するんですよね。最近は、お客様と触れ合えることが幸せで、働くことが楽しくて仕方ありません。
温かく受け入れてくださるお客様方に、お店でもっと気持ちよく過ごしていただきたい。もっともっと喜んでいただきたいと思っています。
今、私の担当は、コーヒーや紅茶などの飲み物をお淹れしたり、定休日のカレンダーを作ったり、料理の盛り付けをすることです。もっとお茶をおいしく淹れたいし、盛り付けも上手になりたい。苦手な下ごしらえも、いつかできるようになりたい。
お店の役に立つことで、お客様やオーナー、スタッフみんなへの感謝の気持ちを、お返ししていきたいと思っています。
求人情報
求人
応募・お問い合わせは下記番号まで
TEL : 0795-30-7557
企業情報
会社名称 | Borage |
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本社所在地 | 〒679-1211 兵庫県多可郡多可町加美区寺内289-6 |
HP | http://www.cafe-borage.net/ |
従業員数 | 6名 |
事業内容 | DINING & CAFE |